音羽ゆりかご会の活動
音羽ゆりかご会の創設者の海沼實は、2006年に文化庁が発表した日本の歌100選にも含まれる「里の秋」や「みかんの花咲く丘」をはじめ、未発表曲も含め約3000曲の童謡を作曲し、それらの多くは音羽ゆりかご会によって発表されました。これまでに日本レコード大賞童謡賞も複数回受賞しています。
国内随一の老舗合唱団として、昭和20年代にはNHKラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の主題歌「とんがり帽子」に代表される放送主題歌を、また昭和40~50年代には「ガッチャマン」「パーマン」「忍者ハットリくん」等に代表されるアニメ主題歌も数多く世に送り出しました。現会長が歌唱した「ヤン坊・マー坊天気予報」などのCMソングをはじめ、多くの日本人にとってお馴染みのメロディーの多くは音羽ゆりかご会によって世に送り出されてきたといっても過言ではありません。
時代が平成、令和に移り変わってからも音羽ゆりかご会は政府や官公庁主催による式典のほか、ユニセフや赤十字、社会福祉協議会の主催する各種事業や、病院、刑務所、敬老ホーム等への慰問など社会福祉活動にも積極的に参加しています。
また海外公演としては、昭和57年に文化庁の助成金を受けて行った中国公演を始め、平成2年にニューヨーク公演(カーネギーホール、国際連合本部)、平成4年にはロサンゼルス公演を行うなど、日本の児童音楽文化を広く世界に紹介しています。平成2年から翌年にかけてのユニセフ国際フェスティバルには日本代表として参加。平成9年、12年、17年、22年にはイタリアの国際児童音楽祭にアジア地区代表として参加し入賞するなど、国際的な舞台でも高い評価を頂いております。
中でも平成10年の長野オリンピック会場で世界中からの招待客を前に歌唱した「故郷」はオリエンタル・ボイスと世界中から称賛され、国際的にもアジアで屈指の合唱団として高い評価を受けています。令和5年に創設90年を迎え、今なお歴史を刻み続けています。