カリキュラムについて
創設者・海沼實の「音楽教育を通じて、子ども達の心に栄養を与えたい」という理念は、創立から90年近い月日を経た今日でも、しっかりと継承され続けています。
初めに、音羽ゆりかご会のレッスンでは、一方的に歌詞やメロディーを暗記させるようなことは一切致しません。最初に、詩の意味を細かく説明して、そのお子さまなりのイメージが膨らみ始めたところで、初めて歌い出すわけです。こうした地道な作業の繰り返しは、子ども達の想像力や自立心を育てる上で大変重要なことですが、一般的な音楽教室では簡略化され、あまり行われていないのが実情です。
さらに音羽ゆりかご会では、音の聴き分けや、リズム感育成など音楽的な指導はもとより、礼儀作法や正しい言葉遣い、集中力や創造力の育成といった幅広い意味での「児童教育」も行っています。また同時に、正しい日本語を使うことが出来ない子どもが増える傾向の中で、日本の伝統的な童謡や唱歌を通じて、美しく正確な日本語を身につけて頂くということも、大切なカリキュラムだと考えています。
ちなみに、一般的に難解だと思われがちな「発声」については、日常の話声を応用した「自然発声」を基本とする考え方のため、持って生まれた声の善し悪しという類のご心配は一切不要です。海沼現会長は自身も音大の声楽科に学び、広くプロ歌手の発声指導やボイストレーニングにも従事してきた実績があり、また海外の音楽祭など国際的な舞台に於いても発声指導について高い評価を得ています。NHK「助けて!きわめびと」はじめメディアでは歌唱指導の達人としても紹介されています。
「歌の好きな子どもがいるのに、上達することができなければ教えている指導者が悪い!」という創設者の言葉を守り、現在でも入会に際してテストを実施しない音羽ゆりかご会は、「やる気」と「根気」のあるお子さまであればどなたでも大歓迎です!